うんざりブログ

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2021-01-01から1年間の記事一覧

買い物カートを押す老婆・反ワクチン・そして生命の螺旋

ワクチンやめますか?それとも人間やめますか? 畜生と哲学的ゾンビのユートピア 最後の希望 ワクチンやめますか?それとも人間やめますか? 新型コロナウイルスに関しては当初から現在に至るまで世界中で数多くの疑念が生まれ続けている。マスクの有効性に…

少食そうだと言われて勃起した

「今井くんって少食そうだよね」 最近発売になったインスタント食品をダンボールから取り出しながら彼女はそう言った。彼女というのは僕のバイト先の同僚の女性で、僕の母親よりもわずかに若い程度のお姉さまだった。もちろん人妻だ。 その行動と、言葉を関…

写真

「ずっと前から気になってたんだけど」 テーブルを挟んで向こう側に座っている彼が口を開いた。どうやら私になにか言いたいことがあるらしい。遠慮気味の口調からは、随分と逡巡した様子が伺えた。 「なに?」 わざと冷たく返事をしてみる。グレーのシャツを…

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草が生えた。口元が綻ぶ。思わず笑みを浮かべずにはいられない。 草が生えた。荒涼とした死の大地に、ほんのわずかではあるが、たしかに新しい生命が芽吹いた。実に三十余年ぶりのことだった。 かつてこの惑星は豊かな生命に満ちていた。複雑な生態系の中で…

チンポテト

「チンポテト」 目の前のテーブルの上には奢侈な料理がところ狭しと並べられている。その官能的な光景に舞い上がった私は、大皿に山盛りの細長くカットされたジャガイモのフライを手に取ると、小さな容器に用意されたケチャップとマヨネーズの間を泳がせるよ…

寒さ

「テレビのニュースなどでは連日『二十年に一度』と報道されていたような気がする。大きな寒波に見舞われた年だった。たしかに現在に至るまであの時よりも寒い冬はまだ来ていない。 しかも、まさにその冬一番の積雪を記録した、そんな日に、私はとぼとぼと一…

論理的な愛

「あなたのこと愛しているわ」「僕だって負けないくらい愛しているさ」 二人の口から紡がれる言葉はお互いの心を存分に焦がしてから、窓の外に広がる闇夜に溶けて消えた。あたりにはまだその余韻が漂い、だんだんと近づいていたはずの冬もくるりと踵を返した…

僕は ついてゆけるだろうか

インターネットを中心に日々さまざまな提言が行われ悪しき伝統や古くからの習慣が姿を変えようとしている。個人が手軽に全世界に意見を発信できる時代になり、不正な行いはたちどころに衆人環視の下へと晒されることになった。かつて法律よりも優先していた…

男子トイレのすべて

幼い頃の体験がその後の人生のすべてを大きく変えてしまうということがある。 外で身体を動かすよりも家の中でゲームをすることが好きだった少年は、ある日、父親に連れられて野球場に行くことになった。スポーツに興味のなかった彼にとって、それはとても退…

むかしむかし

母曰く。 私の生い立ちというのはそれはそれは奇妙なものだったようだ。 ある日のこと。私の母が表の川で洗濯をしていると上流の方から見たこともないほど大きな桃が悠然と現れた。それは人間の赤子よりも一回りほど大きく、しかも周りに傷一つなく珠のよう…