うんざりブログ

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僕は時間には勃起しない

祇園精舎の鐘の声が聴こえる。ゆく河の流れは絶えない。 世の中は常に変化している。目まぐるしく動いている。僕だけを置き去りにしている。そうでもしなければ明日を迎えることができないと言わんばかりに。それこそが明日を迎えることだと言わんばかりに。…

愚痴を言われて勃起した

「新人の子どんな感じ?」 アセスルファムカリウム。僕は彼女たちの言葉を人工甘味料のようなものだと思っている。それは不自然に甘く、嫌な後味を残す。媚びるような表情の下に潜む感情に、マスクに隠されている獲物を見つけた時の舌舐めずりに、気がつかな…

世界最強フリーターの俺氏ついに仕事を辞める~急に辞められるとシフトの穴埋めが大変だからとりあえず今月末までは働いてと言われてももう遅い~

この物語はフィクションです。実際の人物や団体などとは決して関係ありません。 あらすじ とうとう労働が面倒になったので仕事を辞めることにした。すると今まで僕をただの店員の一人にしか考えていなかった店長が慌てて「シフトのこともあるし今月末までは…

僕の食生活は柔らかな卵に支配されている

たしかに卵は多くの料理で使われている。和食、洋食、中華――ネット検索無しですらすらと提示できるのはこのあたりが限界だ。しかしながら僕が蓄積している知識だけでは表すことのできないその他あらゆる料理ジャンルでも幅広く用いられているのではないかと…

輪廻

「生まれ変わっても一緒に生きようね」 彼女はそう言って僕の手を握った。包み込むように重ねられた白い手は、磊落な彼女には似つかわしくないほど繊細だ。僕は何も言わずに彼女を抱き寄せる。息遣いには一瞬の驚きが混じりこみ、それが安らかな吐息へと変わ…

君はもう幼くない僕を推さない

これが浪人か、さらばもう一度 『推し』について 推しという概念が理解できない 推しという言葉について 君はもう幼くない僕を推さない これが浪人か、さらばもう一度 いよいよ三十路を迎えようとしている。 ちょうど十年前。僕はいまと同じように自宅に引き…

買い物カートを押す老婆・反ワクチン・そして生命の螺旋

ワクチンやめますか?それとも人間やめますか? 畜生と哲学的ゾンビのユートピア 最後の希望 ワクチンやめますか?それとも人間やめますか? 新型コロナウイルスに関しては当初から現在に至るまで世界中で数多くの疑念が生まれ続けている。マスクの有効性に…

少食そうだと言われて勃起した

「今井くんって少食そうだよね」 最近発売になったインスタント食品をダンボールから取り出しながら彼女はそう言った。彼女というのは僕のバイト先の同僚の女性で、僕の母親よりもわずかに若い程度のお姉さまだった。もちろん人妻だ。 その行動と、言葉を関…

写真

「ずっと前から気になってたんだけど」 テーブルを挟んで向こう側に座っている彼が口を開いた。どうやら私になにか言いたいことがあるらしい。遠慮気味の口調からは、随分と逡巡した様子が伺えた。 「なに?」 わざと冷たく返事をしてみる。グレーのシャツを…

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草が生えた。口元が綻ぶ。思わず笑みを浮かべずにはいられない。 草が生えた。荒涼とした死の大地に、ほんのわずかではあるが、たしかに新しい生命が芽吹いた。実に三十余年ぶりのことだった。 かつてこの惑星は豊かな生命に満ちていた。複雑な生態系の中で…

チンポテト

「チンポテト」 目の前のテーブルの上には奢侈な料理がところ狭しと並べられている。その官能的な光景に舞い上がった私は、大皿に山盛りの細長くカットされたジャガイモのフライを手に取ると、小さな容器に用意されたケチャップとマヨネーズの間を泳がせるよ…

寒さ

「テレビのニュースなどでは連日『二十年に一度』と報道されていたような気がする。大きな寒波に見舞われた年だった。たしかに現在に至るまであの時よりも寒い冬はまだ来ていない。 しかも、まさにその冬一番の積雪を記録した、そんな日に、私はとぼとぼと一…

論理的な愛

「あなたのこと愛しているわ」「僕だって負けないくらい愛しているさ」 二人の口から紡がれる言葉はお互いの心を存分に焦がしてから、窓の外に広がる闇夜に溶けて消えた。あたりにはまだその余韻が漂い、だんだんと近づいていたはずの冬もくるりと踵を返した…

僕は ついてゆけるだろうか

インターネットを中心に日々さまざまな提言が行われ悪しき伝統や古くからの習慣が姿を変えようとしている。個人が手軽に全世界に意見を発信できる時代になり、不正な行いはたちどころに衆人環視の下へと晒されることになった。かつて法律よりも優先していた…

男子トイレのすべて

幼い頃の体験がその後の人生のすべてを大きく変えてしまうということがある。 外で身体を動かすよりも家の中でゲームをすることが好きだった少年は、ある日、父親に連れられて野球場に行くことになった。スポーツに興味のなかった彼にとって、それはとても退…

むかしむかし

母曰く。 私の生い立ちというのはそれはそれは奇妙なものだったようだ。 ある日のこと。私の母が表の川で洗濯をしていると上流の方から見たこともないほど大きな桃が悠然と現れた。それは人間の赤子よりも一回りほど大きく、しかも周りに傷一つなく珠のよう…

靴ひも

あらためて自分の身体というものを考えてみるとよくできているものだと思う。頭からつま先にいたるまで細かな血管が張り巡らされ、決して滞ることなく血液が循環し続けている。もちろんこれは僕たちがこんこんと眠りこけている間であってもである。もしもこ…

ウンコマンとの未来(完)

僕たちは過去への恐怖を克服することができず排便行為を忌避した。そして現代の魔女狩りとばかりに迫害を繰り返した。駆逐すべき悪魔は自分自身が生み出したものとは知らずに。在りし日より幾千もの月日が流れ、もはや老いた母親を山に捨てに行く必要はなく…

産み落とされたウンコマン

男性用トイレには小便器と大便器それぞれ目的に合わせた異なる便器が用意されている。男性の場合は、女性とは異なり、排便と排尿で同じ姿勢を取る必要がない。同じ面積であれば小便器の方がより多く設置できるため、混雑時の回転などを考えるとより合理的な…

かつて僕たちはウンコマンだった

――部屋の外からワイワイと楽しそうな声が聞こえてきた。暑さも、寒さも、日光も、何も防いではくれないような薄手のカーテンを開けると、家の目の前の道路を、学校帰りの子供たちが列をなして歩いている。密集する建物の間を縫うようにして西日が差し込み、…

頼むからアンチであってくれ

インターネットにおける有名人への誹謗中傷が問題になっている。誰かの言葉の毒にあてられて心を病んでしまえばそれを理由にさらに多くの悪意が集うことになる。 そうした事態を防ぐための法の整備が謳われて、実際に、ひどく中傷してきた相手に対して訴訟を…

オタクの好きなオオカミ少年

むかし、むかし、ある村に、ひとりの少年がいました。 少年の仕事はヒツジの世話をすることで、丘の上にいるヒツジたちの面倒を見ていました。 来る日も、来る日も、同じことを繰り返す生活に、少年はちょっと飽き飽きしていました。なにか面白いことは起こ…

年上好きの女 年下好きの男

わけわからんコメンテーターの主な著書みたいなタイトル。 年の差婚などと言うけれど、この場合の年齢差というのは絶対的な差で考えるよりも相対的な差で考えるべきではないだろうか。40歳と50歳の中年カップルであればおかしなことはないけれど、27歳と17歳…

今年の秋は短かった

大学を卒業してからのはじめの一年が終わる。今までは学生という身分に帰属意識を持っていればよかった。実際にそれだけが僕の全てだった。唯一の拠り所がなくなってはじめての一年だ。このあいだ僕は何者でもなかった。 ところで、今年の秋は短かった。 人…

限りない透明とブルー

その鳥はいつも何かを不満に感じていた。目に映るもの、耳にするもの、肌で感じるもの、すべてに怒りを覚えた。 かつて森の中の湖畔にて喉を潤そうとしたときに自分の姿をはじめてみた。その湖の水はとても綺麗で透き通っていて、水面はまるで鏡のようだった…

ブロガーという蔑称

もちろん僕もブログを書いているわけで『なるほど自虐で落としてくるタイプのやつね』と全てを見通したつもりになられているかもしれませんがそれは大きな間違いです。今回のオチは下ネタです。 そもそもブロガーの定義とはなんでしょうか。もちろんブログを…

昼下がりの教室。開いた窓に吹き込む柔らかな風がベージュ色のカーテンをふわりと揺らしていて、そこから差し込む太陽の光が綺麗に並べられた机のひとつに暖かな影を作っている。クラスの男子のほとんどはグラウンドでサッカーをしていた。いつもそうだった…

セミ

あれは小学六年生の夏休み、相も変わらずひどく暑い日のことだった。僕を一日のあいだずっと天から睨みつけていた太陽はとうとう西の彼方にその姿を隠してはいたが、最後の抵抗とばかりに空を橙色に染め上げ、気温こそ少しだけ下がったものの、辺りの空気は…

せかいのおわり

彼女がまばたきをしたら世界が終わってしまった。 どうか僕のことをおかしいと思わないでほしい。怪しい宗教に目覚めたわけでもないし、薬物乱用の末に幻覚を見ているわけでもない。もしも僕がおかしくなっていると思うのであれば、それはあなたも気がつかな…

必見!人生について調べてみたら意外なことが分かった!

こんにちは! 煩悩を数えてたらなぜか一つ余って109あった渋谷女子ファッション系ブロガーのこねこねうんこ子猫(id:neet_neat)です! 本日は僕が今まで生きてきて感じてきた実体験をもとに人生についてわかりやすくいろいろとまとめてみたので良かったら最後…